■ご挨拶

昨今の中国産加工食品に対する報道について

今回、中国にて製造された餃子に農薬が混入する事件が発生しました。
この事件に関する報道において、一部マスコミにて中国産鰻を同列で扱う報道がありましたので下記に中国鰻商品の検査現状等についてご説明いたします。

中国から輸入される鰻は「加工品」「生鰻」ともに、中国国内において政府および業者により数度の検査を行っております。検査基準に関しては日本より厳しい数値を十億分の一の単位で設定しております。さらに日本輸入到着時検査も命令検査(輸入商品100%に対して行う)を課せられております。
昨夏はあたかも中国産鰻は「毒」であるかの報道を受け輸入組合員は厳しい風評被害に晒されました。組合員は様々な努力を行い、その結果ようやく1月末頃より消費も回復傾向を示しておりました。日本における検査結果につきましても2月現在まで100%の合格率でございます。
しかし昨今の中国餃子事件において、中国の鰻も同列で「毒」かのような報道が行われた結果、中国産鰻の日本市場販売において、再度の風評被害が現在発生しており組合員は困惑しております。
日本鰻輸入組合員は厳しい検査態勢を現地に指導し、安全かつ美味しい鰻商品の輸入を徹底しております。品質につきましては、国内の専門店等プロの方々からも国産品と同等以上の高評価を受けております。現在でも一部マスコミでは中国の全ての加工食品が問題ありのような報道が続いております。マスコミ関係者の皆様方には、中国産加工食品を全て同列で扱うような安易な報道を自粛し、中国においても厳しい検査をしているという現実も平行して報道されるよう希望いたします。

日本鰻輸入組合
理事長 森山喬司